飲食店をやめてよかった理由5選!おすすめの異業種も紹介
飲食店をやめてよかった理由5選!おすすめの異業種も紹介
飲食業界は年間休日が少なく、労働時間も長いことから、他業界への転職を考える人も多いです。
しかし、環境がよくなる保証がない、異業種の内情が分からないなどの理由で、転職に踏み切れないという声もあります。
この記事では、飲食店を辞めたいと思う理由を解説します。
飲食業からの転職がおすすめの職業にも触れているため、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜ飲食店を辞めたいと思うのか
飲食店を辞めたいと思う理由は、下記4つが代表的です。
- 給料が低い
- 休日が少ない
- 労働時間が長い
- クレームやトラブルが多い
飲食店はほかの業界と比較して労働条件が悪いことが多いです。
データを用いながら、それぞれ詳しく解説します。
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給料が低い
令和4年に国税庁が行った調査によると、「宿泊業・飲食サービス業」の平均年収は2,680,000円です。
トップの「電気・ガス・熱供給・水道業」と比較すると5,000,000円近い差があり、平均値も2,000,000円近く下回っています。
上記はあくまで平均値であるため、相場以上の給料をもらっている人もいます。
しかし、業界全体で給与水準が低いことは明白で、就職しても年収が上がりづらいのが現状です。
人脈が広がる、料理の知識やスキルが身につくなど、飲食店ならではのメリットも多いです。
しかし、長年勤めても上がらない給与に痺れを切らし、離職を決断する人も少なくありません。
休日が少ない
飲食店の運営には食材の仕入れや備品の購入、定期的な店舗の清掃など、さまざまなコストがかかります。
採用や人件費に割ける予算が少なく、必要最低限の人数しか雇えないことが多いです。
また過酷な労働環境から早期退職もよく起こります。
そのため、ベテランスタッフが休みなく働いてお店を回しているケースも少なくありません。
似たような状況が続いた結果、感覚が麻痺して、休みが少ないのが当たり前になってしまうお店も多いです。
労働時間が長い
飲食店には、料理の仕込みや店内の清掃、備品の整理など営業時間以外にもさまざまな業務が発生します。
したがって、ランチとディナーを両方やっているなど、営業時間が長いお店では労働時間も必然的に長くなるのです。
飲食店では一般的にシフト制が採用されているため、早番と遅番が切り替わるようになっているところもあります。
しかし、土日祝日などの営業では予想外の来店数にお店が回らなくなることも多いです。
やむを得ず残業することになり、気がついたら10時間以上、働いているケースもあるでしょう。
ほかの職種と違い、残業の発生を個人がコントロールできないため、労働時間も伸びやすいです。
クレームやトラブルが多い
細心の注意を払っても、クレームは必ず起こります。
下記のように、お店側の不手際によるクレームからお客様都合のトラブルなど、さまざまな事態に臨機応変な対応が必要です。
- 料理に髪の毛が入っていた
- 注文した料理がこない
- お客様が体調不良になる
居酒屋などでは、酔っ払ったお客様同士が喧嘩する、飲みすぎたお客様が店内を汚損するなど、防ぎようのないトラブルも起こります。
ほかの業種に比べてクレームが起こりやすいため、対応に疲れて辞めたいと思う方も多いのです。
飲食店を辞めたほうがよいと思える方の特徴
下記のような考えがある方は、飲食店からの退職を検討しましょう。
- 飲食以外の転職を考えている
- 仕事がストレスになっている
- 給料を増やしたい
- 規則正しい生活を送りたい
- プライベートを大切にしたい
悩みやストレスを抱えたまま働き続けると、精神や身体の健康を損ねるおそれがあります。
そのため、ストレスや不満を感じたら自身を見つめ直し、転職を決意することも大切です。
それぞれ詳しく解説します。
①飲食以外の転職を考えている方
飲食に魅力を感じなくなった、別の職種にトライしてみたいなどの気持ちがある方は、早めの行動がおすすめです。
飲食業界では、思わぬ人脈ができる、コミュニケーション能力が身につくなど、得られるものも多いです。
しかし、中途半端な状態で勤務していては、すべてが上手くいかなくなります。
自身のやりたいことや理想のワークライフバランスを見つめ直し、実現可能な業界へ転職しましょう。
しかし、無闇に転職するとより過酷な環境に身を置く可能性もあります
自身の希望から逆算し、必要なスキルの習得や会社の下調べなど、準備をしたうえで行動してください。
②仕事がストレスになっている方
仕事がストレスになっていると感じる場合、辞めたほうが健全です。
ストレスを抱え込むと、プライベートにも悪影響が出る、精神の健康を害するなどの問題が生じやすくなります。
その後の人生に支障をきたすこともあるため、早めの判断が大切です。
ただし、転職の際はストレスの原因を冷静に分析しましょう。
接客など、業務そのものがストレスになっている場合は飲食以外の選択肢を探すのが妥当です。
一方、職場の人間関係が原因の場合は、お店を変えるだけで解決できる可能性が高いです。
③給料を増やしたい方
飲食業界の必要経費は、為替の変動や農作物の不作などによる、物価の影響を受けやすいです。
加えて、大手チェーン店やコンビニとの価格競争も起こるなど、価格競争がシビアな業界でもあります。
店舗や備品の維持費なども考慮すると、人件費にかけられる予算が少なくなり、従業員の給料を上げづらいのです。
個人の能力に関係なく年収が低くなりやすいため、給料を増やしたい方は給与水準が高い業界への転職がおすすめです。
④規則正しい生活を送りたい方
飲食店の勤務形態は一般的にシフト制です。
休みの周期や勤務時間が固定でないため、規則正しい生活を送るのは現実的ではありません。
また突然残業が発生したり、突然の欠員で休日出勤になったりと、スケジュールどおりに過ごせないことも多いです。
不満を感じている場合は、出勤時間が固定で土日祝日が休みの業界への転職がおすすめです。
⑤プライベートの時間を大切にしたい方
飲食業界では、開店前の仕込みや閉店後の清掃作業などを含めると、労働時間が10時間以上になることもあります。
また夜勤が必要な業態であれば、生活が昼夜逆転することも多いです。
拘束時間が長い、行動開始が夜になるなどの理由から、プライベートを確保しづらいです。
弊害に感じている方は、ほかの業界に転職したほうがよいでしょう。
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飲食店を辞めてよかった理由5選
飲食店を辞めてよかったと感じる理由としてよくあがるのは、下記の5つです。
- 給料が上がった
- 休日の数が増えた
- 労働時間が短くなった
- 規則正しい生活が送れるようになった
- 精神面・身体面の調子が良くなった
悩みに合わせて転職先を選べば、生活の質を大幅に向上させられます。
それぞれ詳しく解説します。
①給料が上がった
年収の相場が高い業界へ転職すると、未経験であっても飲食店の年収を簡単に超えます。
マイナビキャリアサーチLabが2024年行った調査では、未経験人材の平均初年度給与の平均は4,280,000円というデータも出ています。
飲食業の平均年収である2,680,000円を大きく上回っていることから、他業界に転職するだけで年収が上がる確率が高いのです。
とくに営業職などのインセンティブ制度がある職種につくと、成果次第では大幅な年収アップも可能です。
②休日の数が増えた
他業種に転職するだけで、高確率で休日の数が増えます。
厚生労働省が行った調査では、飲食業の平均年間休日は97.1日で、全業種中最下位というデータが出ています。
飲食と宿泊業以外の業界であれば、いずれも平均休日数が100日を超えているため、転職をするだけで休日数の増加が期待できるでしょう。
また、接客業を避ければ、欠員などの外的要因による休日出勤の可能性も低いため、プライベートを大切にしながら働けます。
事務職などの残業や休日出勤が少ない職種に転職すれば、休日の増加を実感しやすいでしょう。
③労働時間が短くなった
飲食店を辞めてよかった理由として、実感しやすいのが労働時間の削減です。
自由に使える時間が増えることで、趣味に打ち込みやすくなったり、休息を十分に取れたりと、プライベートが充実します。
また、他業界の人と予定を合わせやすくなるため、友人や恋人、家族と一緒に過ごしやすくなります。
疎遠になっていた友人とも再び繋がれるなど、仕事に拘束される時間が減るメリットを実感できるでしょう。
④規則正しい生活が送れるようになった
飲食店に勤めていると、食事や就寝の時間が不規則になる、休みが不定期など、シフト制の弊害で生活リズムが乱れやすいです。
一方ほかの業種では、決まった時間に出勤退勤でき、休日はカレンダーどおりにやってくるなど、仕事を起点に規則正しい生活を送れます。
体調やスケジュールの管理もしやすくなることから、QOLの向上を実感する人が多いです。
⑤精神面・身体面の体調が良くなった
飲食業は、休日が少なく拘束時間が長いなど、労働環境が悪くなりやすいです。
加えて、職場の人間関係に悩まされたり、お客様から理不尽なクレームを受けたりと、精神的なストレスを感じることも少なくありません。
転職を機にさまざまなストレスから解放され、精神的な健康を取り戻す方も多いです。
また、飲食業は肉体労働です。
業務中は基本的に立ちっぱなしで、何度も料理を運んだり、食器を洗ったりと、長く続けると身体に負担がかかります。
デスクワークになることで負荷が減少し、身体が軽くなったと感じる方も多いです。
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飲食業を経験した方が活躍している異業種
飲食業から転職する際は、下記4つの業界や職種につくと活躍しやすいです。
- 食品業界
- 販売職
- 事務職
- 営業職
飲食業に従事していた際に、抱えていた悩みややりたいことから逆算して転職先を探すことで、理想の仕事に就きやすくなります。
それぞれ詳しく解説します。
食品業界
食品メーカーや食材やお酒などの仕入れ業者に就職すれば、飲食時代に培った知識やノウハウを活かせます。
たとえば自然派食材を扱うレストランで働いていた場合、仕入れ御者として農家との交渉役を担えば、成果を出しやすいです。
またソムリエなどの資格を持っている場合、ワインを扱う貿易業者などに就職する際に強みになります。
食品開発や飲料メーカーなども選択肢に入ります。
いずれの業務でも、お客様のもとに食品が届く姿を開発・仕入れの段階からイメージできるため、スムーズに仕事に取り組めるでしょう。
販売職
アパレルや携帯電話、雑貨などの店舗販売は、飲食業と似ています。
お客様の要望を聞き、表情や雰囲気を汲み取りながら最適な提案を行うことで、商品を販売する仕事だからです。
そのため、ホールスタッフとして活躍していた人は、販売業でも成果を出しやすいです。
お客様との雑談を盛り上げたり、細かい気配りをしたりと、飲食業で培ったスキルを存分に活かせるでしょう。
また販売した商品を使って笑顔になるお客様が見られたり、自分のファンができたりと、やりがいも感じやすい職業です。
事務職
身体がきつい、プライベートを充実させたいなどの理由で転職を決意した方は、事務職に就くことが多いです。
クライアントに左右されづらく、個人の裁量で仕事を調整しやすいため、プライベートの時間を大切にしやすい職種です。
また人と接するのが好きな方は、病院や企業の受付など、接客を伴う事務職につくと、能力を発揮しやすくなります。
飲食業で身につけたコミュニケーション能力を活かしながら、プライベートも充実させられます。
好きな仕事をしながら、理想的なワークライフバランスを手に入れられるでしょう。
営業職
営業職は、ニーズがあるクライアントのもとに赴いて、自社の商品やサービスを提案し、販売する仕事です。個人の業績に合わせてインセンティブが支給されることが多いため、年収を上げたい人にはうってつけの職業です。
高度なコミュニケーション能力が求められるため、飲食業で得たスキルも活かせます。
とくに人の懐に入るのが上手く、ホールスタッフとして多くのファンやリピーターを獲得していた人は、営業が転職になる可能性が高いです。
また営業職は求人数が多く、転職しやすいのもポイントです。
人と話すのが好きで、年収を大幅に上げたい人は検討してみましょう。
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まとめ
飲食業は、ほかの業種に比べ年間休日数や給与の相場が低いです。
そのため、プライベートの時間を大切にしたい、年収を大幅に上げたいと考えている方は、他業界への転職がおすすめです。
とくに精神面や身体面に負担を感じている方は、早期に転職することで、QOLを向上させられます。
転職の際は、食材や料理の知識、コミュニケーション能力など、飲食業で培ったスキルが生かせる職種を探すと、成果を出しやすいです。
飲食業に従事するうえで感じている課題や悩みを洗い出し、希望を叶えられる就職先を探しましょう。
この記事を参考に、転職を成功させてください。